メッセージで盛り上がった相手と会ってみたら、まさかの…

私は以前、有料のマッチングアプリを使って恋活をしていました。最初はおっかなびっくり使っていましたが、慣れてくると、インドア派で引っ込み思案な自分にはピッタリな恋活手段だと分かり、アプリを使うのがだんだん楽しくなってきました。

マッチングアプリを使う中で、私はひとりの男性と意気投合しました。
その人は30代前半で、当時20代前半だった私とは10歳近く年が離れていましたが、そこはさして気になりませんでした。
それよりも私の気持ちを惹いたのは、彼が持つ趣味です。彼は「読書」という、私と共通の趣味を持っていたのです。
それまで、いくら街コンや合コンに参加しても、同じ読書好きに出会えたことが全くと言っていいほどありませんでした。だから私は、共通の趣味を持つ男性というだけで、相手にかなり好印象を抱きました。
好きな本のジャンルは、私がミステリーと医療系、彼がファンタジーと時代小説、といった風にバラけてはいたのですが、それもまた面白かったです。私たちはしばらくメッセージ上で、お互いが好きな本の話や、相手にオススメしたい本などについて語り合いました。
彼に勧められた本は、読んでみると正直好みではありませんでしたが、本を勧め合うという行為自体が面白かったのです。

そんなやりとりが1ヶ月近くも続いたある日、私たちはついに、実際に会ってみることになりました。
場所は、私と彼の家のちょうど中間あたりにあるショッピングモール。
そこで一緒に、私がオススメした映画を見て、書店に寄って、ついでに食事も済ませてしまおうという算段でした。
お互い、マッチングアプリのプロフィールに自分の写真を載せていたので、待ち合わせはスムーズでした。
私たちははにかみながら初対面のあいさつを交わし、映画の時間まで書店を見て回ることにしました。
男性と書店をプラプラすることに憧れを抱いていた私は、最初はかなりウキウキしていたのですが…しばらくして、「うっ」と眉を寄せることになりました。
隣を歩く彼の体臭が少し…かなり気になるのです。
悪臭というよりは、たまにいる体臭が強めの人、くらいの臭いだったとは思うのですが、嗅覚過敏な私はその臭いを敏感にキャッチしてしまい、それから彼の体臭が気になってしょうがなくなりました。

映画の時間は地獄でした。隣に座る彼の体臭が、常に鼻孔を刺激するのです。
私は咳き込むふりで、時々彼から顔を背けましたが、やがて耐えきれなくなり、ハンカチを常に鼻にあて、吐き気を戦いながら映画の時間をやり過ごしました。
映画が終わると、私は適当な理由をつけて食事の約束を反故にし、一直線に家に帰りました。
彼には申し訳ない気持ちがありましたが、無理なものは無理だったのです…。

マッチングアプリのメッセージでいくら盛り上がっても、やはり実際に会ってみないと「合う・合わない」は分からないのだな、と、私はこの時の体験で痛感しました。

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